【2技能の試験でも 生徒には 4技能を教えた方がいいワケ】その3

これまで、このようなお話をしてきました。

 ・ 4技能を勉強して、多くの感覚を使うほうが記憶が定着しやすいこと。
 ・ 口や手で文を生み出すSpeaking と Writing を勉強しておけば、
   耳や目で受け取るListening とReading の理解が早いこと。

4技能の勉強には、他にもメリットがあります。
それは、「4技能で関連付けて理解しやすく覚えやすくなるから」。

当然ながら、2技能だけ勉強しているよりも4技能を勉強しているほうが、
同じ語彙、表現、文法に多く出会います。

例えば Readingをしているときに、
「この単語、昨日の会話練習でも出てきた!」
ということが、2技能だけを勉強しているときよりも頻繁に起こります。

よって、理解力と記憶力が高まります。

英語教授法には、
4技能を織り交ぜて(integrate)して指導したほうが、学習の定着力が上がる
という理論があります。
これまでこの理論を実践して、私も生徒も大きな効果を実感しています。

「4技能を勉強するほうが、時間がかかるから効率が悪い」
という意見を、多くの学習者や先生からいただきますが、
しかし、これまで述べたように、2技能だけしか勉強していないほうが、
授業でやっても覚えさせるのに時間がかかる、復習に時間がかかるのです。

一見、4技能を教える方が時間がかかるように思えても、
「急がば回れ」の精神で、
生徒が覚えやすく定着しやすい教え方をお勧めします。

それに大学入学後は、
特に多くの私立大学では、4技能の必修クラスが待っています。

つまり、4技能を勉強しておくことは、
スムーズに大学の英語クラスの授業が受けられることにもつながります。

文科省からも言われている4技能指導を、ぜひ実践してくださいね。

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