前回は、カジュアルな関係で使える表現を中心にお話ししました。
今回は丁寧な表現についてです。
とても丁寧な、婉曲な表現として、“I was wondering if ” があります。
I was wondering if you could help me with my paper.
例えば、学生が先生に、
出さなければいけない論文を手伝っていただけませんかという、インダイレクトな言い方です。
pleaseを付けるのはダイレクト。ダイレクトになるとカジュアルになります。
丁寧な、敬った表現は、このようにインダイレクトになります。
“Would you mind …ing? ” を使うこともあります。
Would you mind helping me move the desk?
toが省略されていますが、これは間違いではありません。
toが省略されることは、割と多いのです。
試験だけではなく、実際に話されている現場でも省略しています。
“Would you mind …ing? ” は、「気にされますか?」ということです。
「私がその机を動かすのを手伝っていただくことを気にされますか」、
つまり、「手伝っていただいても構いませんか」。
これも遠回しに言っています。
少々煩わしいことお願いしたり、
忙しい人に対してお時間をとっていただいたりするときなどに使います。
「気にされますか?」という言い方なので、引き受けるときは “yes”ではなく、“no”です。
「構いませんよ」ということですね。“alright” “sure” “OK” でもよいですね。
こうした表現は、何度も音源で聞いているから大丈夫、と思われるかもしれません。
しかし、聞いているだけでは覚えられないと思います。
会話に出てくる表現は、実際に会話として何度も口に出さないと、
試験などでもうまく言ったり、聞き取れたりできません。
これをお願いするときにはどう言おうかと、
自分で何度も想定したり、発音練習をしたりして、
スムーズに言えるようにしてくださいね。