お願い表現としてよく使われるものの1つに、
“If you could …, I’d appreciate it. ” があります。
これも試験によく出ます。
If you could send me the report by tomorrow morning, I’d appreciate it.
--明日の朝までに、レポートを送っていただけるならば、ありがたいです。
こんな回りくどい言い方をしなくても、と思いますが、そのほうが丁寧という認識なのです。
文法的に言うと仮定法で、未来を想定して言っています。
仮定法過去は、現在の状況と違うことを言うときに使います。
「今お金があったら、車が買えるのに」という感じです。
しかし、未来のことを丁寧に、
「このようなことをしていただけるとありがたいです」という言い方もありますので、
必ずしも仮定法過去が現在のことだとは限りません。
“I’d appreciate it ” を、先に言うこともできます。
I’d appreciate it if you could let me know in advance about any changes to the schedule.
--スケジュールに変更がある場合は、事前にご連絡いただければ幸いです。
ちなみに、次の2つを聞き分けられる自信はありますか。
I appreciate it.
I’d appreciate it.
両方ともよく使う表現です。
上は現在形。してくれたことに対しての「ありがとう」です。
下は仮定法過去で、先ほど申し上げたように、
「これから、これをしてくれたらありがたい」という言い方です。
ですから、「これをしてほしい」という言葉が、必ず続きます。
I なのか、I’d なのか。違いはここだけ。
ここを言えるように、聞き取れるように練習してください。
会話表現は、実際に会話をして覚えるものです。
自信がないものもどんどん積極的に使っていきましょう。
会話の機会がない場合は、
「こんな相手に、こんなお願いをする場面があるだろう」と、
いろいろなシチュエーションを考えて、何度も声に出して練習してみてくださいね。