【2技能の試験でも 生徒には 4技能を教えた方がいいワケ】その1

センター試験から共通テストに変わったとき、
英語はListening とReading の力を見る2技能の試験となりました。

では、この2技能だけを勉強すれば、共通テストで高いスコアが取れるのでしょうか。

答えは NO です。

2025年1月の共通テストも2技能の試験のまま、変更はありませんが、
SpeakingとWritingの、普段からの継続的な勉強が必要な試験となると、
公式に発表されています。

それでなくとも、
2技能の試験は、4技能を勉強した生徒のほうが高い点数が取れます

実際、早稲田大学 文化構想学部の先生も講演で、
入試と受験生のスコアについて、次のようにお話をされていました。

「4技能試験(TEAP)を受験した後で本試験(2技能)を受験した学生と、
本試験しか受験しなかった学生では、
4技能試験のために勉強して本試験を受験した学生の方が、
圧倒的に平均スコアが高かった」

私自身も、昔、2技能しか教えなかった時代がありました。
しかし、その後、4技能を教え始めると、
2技能を教えていたときよりも短期間で、生徒の英語力が上がっていきました。

その理由の1つは
多くの感覚を使った方が記憶が定着しやすいから。

・Listening は耳を使って聞く
・Reading は目で読む

この2つの感覚をメインに使います。

さらに4技能では、そこへ2つ加わります。

・Speaking は口を使って話す
・Writing は手を使って書く

人間は様々な感覚を使った方が記憶を定着させやすいと言われています。

さらに、知り合いの脳科学者も、よく言っています。
「記憶を定着させたければ、声に出す」

音も、単語も、表現も、文も、声に出した方が覚えやすいわけです。

これは、理論上も、実際にも言えることです。

2技能の試験でも 生徒には 4技能を教えた方がよい理由はまだありますが、
それは次回にお話ししますね。

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